6連覇達成!おめでとう
女王は金沢小に!!
12月8日澄み切った青空の下 東板橋体育館で女性たちの熱き戦いの幕を上げた。
今年は、初めての試みとして選手のみなさんは、行進曲に合わせての入場、そして開会式となった。朝倉副委員長の力強い大会宣言で始まりました。
大会長 森連合会長の挨拶のなかでは、「今日は皆さん勝っても負けても笑顔で、そして怪我には充分気をつけて、試合を進めて下さい。」と。
そして、選手宣誓では、二年連続宣誓を行う 橋本 由夏さん(桜川小) 宣誓の言葉の中に「出産前の体型に・・・」と会場内に和やかなムードが流れた。
前年度準優勝校のA面第一試合目(桜川小 VS 新河岸小)で波乱が起きた。
勝てば、金沢小と上板橋二小の勝者との挑戦権を掛けた大事な初戦。 1set目、桜川小 幸先良く先制し昨年度の準優勝校らしい試合運びで先取。
2set目、新河岸小の逆襲にあい、対に追いつかれ泣いても笑っても最後の3set目、新河岸小の猛攻に先行を許し、桜川小が追い付く均衡した場面となった。
展開は14-14で迎えた。最終得点は新河岸小のサーブが桜川小コート中央、絶妙な所にボールが落ちてゲームセット。
新河岸小は、優勝したかのような歓喜に包まれていた。この一戦、どちらが勝ってもおかしくない好ゲームだった。
桜川小にしては「今年こそは優勝!」と意気込んで試合に臨んだが、新河岸小の前にあと一歩及ばず無念の涙をながし、体育館を後にした。
一方 B面の第一試合、板橋第六小vs板橋第五小でも熱い熱い大接戦を繰り広げていた。試合の主導権が目まぐるしく移り変わり、逆転につぐ逆転で21vs20、20vs21、15vs13と手に汗握る一戦で板橋第五小に軍配が挙がった。ひとつのプレーが違っていれば、勝者も違っていたという好試合。
試合終了後はノーサイド、お互いの健闘を讃えあう素晴らしい試合で白熱した今大会を象徴するものだった。
そして、B面第三試合。森 連合会長の率いる舟渡小vs紅梅小の一戦もセットオールを行う好試合が行われた。
4、5年前にバレー部を立ち上げ、僅か数年で並みいる強豪から白星を勝ち取り本大会へ出場した舟渡小と、常連の強豪、昨年の3位に入賞した伝統の紅梅小、両校の対決。傍から見たら、強豪紅梅小に舟渡小がどこまで食い込むことができるか?と言ったところだが、舟渡小の選手たちは笑顔いっぱいでゲームの始まりを待ち望んでいる模様。一番緊張しているのが側で応援しているPTA会長のようでもあった。
1ゲーム。さすが強者ぞろいの紅梅小。スロースターターなのか舟渡小に調子が出ないまま、サーブなどで崩され着実に点を重ねていく紅梅小。舟渡小がいいアタックを打ち込んでも、なかなかボールが地に付かず拾い上げて来る。また紅梅小のアタッカーの強烈なスパイクが次々と決まり、点差は開いて21-7にて紅梅小が先取した。
2ゲーム。舟渡小に悲壮感は微塵もなく、むしろ存分にゲームを楽しんで試合を組み立てて行く。そんな絶やさぬ笑顔に勝利の女神が味方し、展開は1ゲームめを逆転し、舟渡小のペースとなった。舟渡小は今年で卒業のアタッカーが気迫のこもったスパイクを打ち込み、試合巧者のテクニックに、紅梅小のペースが崩され、16-21にてイーブン。
最終セット。自分たちのペースに持ち込んだ方が2回戦へコマを進めることができるのだが、紅梅小へペースは傾いて行った。ベンチでは、紅梅小は岩佐副校長先生の声援に対し、舟渡小は固唾をのんで緊張の面持ちのPTA会長。ペースをなかなか引き寄せることができない舟渡小だが、試合展開に反比例して笑顔の絶対量が増して行く。キャプテンの「苦しい時こそ、最高の笑顔で行くよ!」の言葉が、最高に心に残った。舟渡小は死力を尽くしたが、手練れた紅梅小に一歩及ばず、結果は15-6で紅梅小が次のステージへ進んだ。
大会は、そのまま準決勝へと駒を進めて行った。今回ベスト4入りしたのは予想通り圧倒的な強さを魅せ付ける金沢小と、バレーボールそのものを楽しみながらチームワークの良さが群を抜いていた加賀小、昨年3位と安定した実力を持つ紅梅小、そしてバレーは元気に楽しくをモットーの志村六小、の4強の顔触れとなった。
A面は金沢小vs加賀小の一戦では、両校近隣校ということもあってよく一緒に練習をやっているとのこと。お互い手の内を良く知り尽くしていたか、スロースターターの加賀小は、第1セット目は思うように攻める事ができず、波に乗ることができなかった。続く第2セット目、後半にようやくリズムを取り戻し、粘り強さを示していたが、やはり壁の厚い金沢小に一歩及ばず残念ながら決勝戦に進出することができなかった。
その加賀小、以前初出場で準優勝した事もある程の実力校。今回ベスト4と復活の兆しを示した今大会であった。
加賀小関係者によると、「初心者も多いチームですが、少ない練習時間の中、効率良く和気あいあいと楽しみながら
活動しています。今回は故障をおして出場している選手もいたので、来年度は万全の態勢で打倒金沢を目標に頑張ってほしい」とのことであった。今後の活躍に期待したい。
そして、B面は紅梅小vs志村六小の一戦では、
一回戦、二回戦と波に乗っている志村六小。声出しの勢いは志六小も紅梅小に負けていなかった。しかし、前年度3位という強豪紅梅小が相手だけあって、苦戦を強いられた。一セット目、相手の出方を伺っているのかサーブミスや、細かいミスも幾つかあった。差が少しずつ広がりはじめ1セッ目はそのまま終了。続く2セット目、追い込みはしたものの惜しくも紅梅小の前に敗れた。しかし、二階観覧席から懸命に応援してくれた子どもたちの心の中に一生懸命頑張っている選手(母)の姿がきっと輝いて見えたはず。母親自ら最後まで諦めない行動を子どもに教えた素晴らしい試合であった。
そして迎える決勝戦 金沢小vs紅梅小。今年度は三位決定戦が行われなかったため、会場内での試合は決勝戦のみとなり、両校の熱き試合じっくりと観戦できた。試合に先駆け、全日本選手権のような一人一人の選手紹介では、選手のみなさんはここぞとばかりの持ち前のアピールを披露し場内を盛り上げてくれた。
選手紹介終了後、試合開始の甲高い笛が場内に鳴り響いた。
王者の風格を持ち、落ち着いた試合運びとチャンスボールは確実に決めてくる金沢小。一方、打って良し守って良し、と攻守を繰り広げる紅梅小。高度のテクニックの応酬を繰り広げたが、勝利の女神は金沢小に微笑み、未踏の6連覇を成し遂げた。
その他にも、ご紹介できなかった沢山の好場面があり、場内を盛り上がらせてくれました。今大会を振り返って感じた事は、選手の皆はつらつとした表情でミスをしても励まし合い支えあって楽しみ、試合を行なっていました。そしてなんと言っても日頃スポーツで体を動かしているせいか、本当に年齢を感じさせないフレッシュさがあり、特に準優勝した紅梅小の選手のみなさんはとても明るいのが印象的でした。
結びになりますが、お忙しい中、応援に駆けつけてくださいました校長先生、副校長先生、OB会の皆様、主審副審と試合進行までご協力いただきましたバレーボール連盟の皆様、東板橋体育館の皆様、本当にありがとうございました。来年度の第19回本大会は、金沢小の7連覇達成なるか、はたまた、それを阻止する新たな学校が現れるか、今後ますます目を離せなくなる板橋バレーボールになってくるのではないでしょうか。この一年みなさんの更なるご成長を心より祈念いたします。
皆さま、ご協力ありがとうございました。そして優勝された金沢小の皆さま、6連覇おめでとうございます。