「競馬」「パチンコ」「マージャン」等々 この世に「博打」と呼ばれる射幸行為は数知れない。 勝った、負けたの浮き沈み。 プロの「バクチ打ち」を自称するものもあれば、「ゲン担ぎ」「神頼み」や「占い」をも駆使して勝負を賭ける。果たしてこの世に「必勝の法則」なるものは存在するのだろうか? この根本の勝負の行方を全く科学的な数値にして、損をするのか得をするのかを考察した科学エッセイである。 ギャンブルと名のつくもの、競馬はもとよりカジノでのブラックジャックやルーレットの賭け方の実践も数学的に解説されているのでギャンブル指南書としても卓越している。 同時にギャンブルという行為が如何に儚いかを理解できなくては本書を読んだ意味が全く無い。本文の中に著者が一対一のタイマン勝負で「競馬での回収率が105%以上なら著者の負け、95%以下なら著者の勝ち」と「ナンバーズ」の当てっこという勝負を挑んでいるのでその向きは是非チャレンジして頂きたい。 関連して、「ギャンブルフィーバー」「ラスベガス物語」も谷岡氏の著作で、こちらもお勧めだ。
上板橋小 浅川 英治