テレビでお馴染みのジャーナリスト、池上彰さんによる著です。
これまで小中高と学校で歴史を学んできましたが、我々の世代は縄文時代からスタートする場合が多く、最も情報量、密度が濃い現代史を学ぶのは3学期後半、あるいは全くと言っていいほど講義を受けずに終了してしまうケースが多いです。
今の若者は政治、国際情勢に無関心と言われて久しいですが、我々親の世代がきちんとした現代史の教育を受けていないのではないかと感じていました。
池上さんは元NHK記者ということもあり史実に対して思想や宗派に偏りなく説明していますが、テレビや新聞だけではわからないこと、核心をついた事実にどんどん引き込まれます。
400頁程ある文庫本ですが、通勤途中や寝る前を利用して3日程度で読破してしまいました。
テレビでの穏やかな語り口同様、前提知識に乏しくてもわかりやすく説明してくれています。
「そうだったのか!…」シリーズは本書以外にも日本現代史、中国、アメリカと様々ありますので興味のある書を選んで読んでみてはいかがでしょうか。
上板橋第四小学校 藤崎 幹也