2025年6月7日 、天津わかしお学校で道徳地区公開講座が開催されました。
【2025年6月7日 帰京日】
6月に入って最初の土曜日、天津わかしお学校の帰京日でした。
天津わかしお学校では、1か月〜1か月半に1回、保護者が天津わかしお学校にお迎えに行く『帰 京日』があります。
数日間を板橋区で過ごし、『帰校日』に職員引率で天津わかしお学校に戻りま す。
【道徳の授業と天津わかしお学校の集団生活のかかわり】
今回の帰京日では、道徳地区公開講座が行われました。
天津わかしお学校でも、板橋区の学校と同じく週1回1時間、教科として道徳が行われています。
どの学年の児童も、その時間のテーマに対し
『これは何がいけなかったのかな?』
『これはどうすればよかったのかな?』
などと真剣に考え、意見を発表し、グループで意見を深めている様子が印象的でした。
天津わかしお学校は全寮制の学校です。
24時間同じメンバーと密接にかかわることで、どうしてもお互いに意見の食い違いや、いざこざ、いじめと感じてしまうような行動が起こります。
その中で、それにどう気づくか、どう解決し改善していくかは、集団生活をより良いものにしていくためにとても大切なことです。
先生方も日々子どもたちに目を配り、暖かく指導してくださっていますが、一人ひとりの子どもたち自身が『自分はどうする?』を考え積み重ねていくことで、大きく成長していくことができていると、今回の道徳の授業を通じて改めて感じました。
【天津わかしお学校の移動教室】
今回の帰京期間中、6年生は日光への移動教室があります。
先月は5年生は倉渕への移動教室が行われました。
板橋で集合してからバスに乗り、板橋に戻り解散するのは板橋区内の各小学校と同じです。
天津わかしお学校は千葉県鴨川市にありながらも、板橋区の児童と同じ体験もできるというのが面白いところですね。
天津わかしお学校では、5・6年生が移動教室中でも他の学年は普段通りの生活を送っています。
学校に残っている児童は不在の学年の存在感を改めて感じ、自分たちでその不在の状態を埋めようと頑張ってくれています。
どんなことでも成長につながっている、とても素敵な環境です。
【天津わかしお学校の体験入学・見学】
6月下旬には1泊2日の夏の体験入学が行われます。
今回はとても多くの方が希望され、抽選によりご参加いただけない方もいらしたとのことです。
また秋・冬にも体験入学が行われますので、今回ご参加できなかった方、ご都合つかなかった方はその際にご参加いただければと思います。
また、体験入学以外の時でもご見学は受け付けておりますので、天津わかしお学校にご興味がある方は、ぜひご連絡の上ご見学にいらしてください。
天津っ子たちは7月中旬の終業式まで天津わかしお学校で頑張る日々を送ります。
終業式が終われば、8月下旬まで板橋で過ごす夏休みです。
終業式には子どもたちも先生方も保護者も楽しみな夏祭りが行われます。
昨年から地域の方にも開かれたお祭りとなっているので、皆様にもおいでいただきたいです。
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◆天津わかしお学校とは◆
健康課題(ぜん息、肥満、偏食、虚弱)の改善を目的とした板橋区立の全寮制の特別支援学校で す。
板橋区内に住所をもつ、小学3年生から6年生までの児童が、自然環境豊かな千葉県鴨川市に ある海の近くの学校で、寄宿生活を送りながら学んでいます。
授業の内容は区内の小学校と同じですが、そのほかに、健康回復・体力増進を目指した授業 「自立活動」を行っています。少人数制のクラスなので、一人ひとりの特性に応じた学習や生活の 指導を行っています。また、寄宿舎では休日などに様々な体験活動を行っています。 かつては都外に多く存在していた区立小学校の健康学園・病弱特別支援学校は、今や4つの区 (板橋区、葛飾区、大田区、中央区)しか現存していません。