9月22日、板橋区立天津わかしお学校の日帰り研修会が開催されました。
各校PTA会長など、多くの方にご参加いただきました。
研修先である天津わかしお学校は板橋区の学校でありながら、千葉県鴨川市という自然豊かな環境にあります。
東京23区でも数少ない、健康改善を目的とした特別支援学校です。
天津わかしお学校に通う子どもたちは、親元から離れ寮で生活しています。
同じ板橋区の学校なのに、よくわからない…そんな皆様のご理解を深めていただくため、この研修会は開催されました。
板橋区役所をバスにて朝7時に出発し、途中海ほたるパーキングエリアで休憩をとりながら、10時前には天津わかしお学校に到着しました。
玄関前のピロティにて研修会開会式、児童によるお迎えの会開催の後、食堂に移動して『天津大使』による学校紹介が行われました。
授業で作成したというスライドのわかりやすさに感心したり、肥満で入学した子の体形の変化にどよめいたり。
各校PTA会長からの『天津わかしお学校の楽しいところは?』『大変なところは?』等々の質問にも、堂々と受け答えをしてくれた天津大使のみなさん、とても立派でした!
その後は、少人数に分かれて子どもたちの生活の場、寮を見学させていただきました。
異学年の子どもたちが4~6人ほどで一緒に過ごす寮の部屋。
子どもたちの好きなもので飾り付けてあったり、家族の写真や手紙が飾ってあったり。
寮の先生にお手伝いいただきながら、時間割通り規則正しく過ごし、洗濯物たたみ・収納や掃除などを頑張っている様子を教えていただき、その自立心に驚きが隠せませんでした。
お昼になり、食堂で天津っ子たちと一緒に昼食をいただきました。
天津わかしお学校は健康課題(肥満・偏食・ぜん息・虚弱等)の改善を目的とした学校のため、特に毎日の食事はとても大切な時間となっています。
この日はカレーでしたが、偏食改善を目的とする子が『ニンジン苦手…』という場合も、頑張って少し食べてみたり、肥満改善を目的とする子が早食いになりそうになると、目の前の目標カードを見てよく噛むようにしてみたり。
毎日、各自の健康課題の改善に向けて頑張っている様子にただただ驚きでした。
その後は休憩をはさんで、天津っ子たちと交流を行いました。
サッカーや手芸、海岸散歩など、各自参加したいイベントごとにわかれ、PTA会長たちと天津わかしお学校の子どもたちとで交流を楽しみました。
あっという間に時間が過ぎ、ついにお別れの時間。
ピロティにて研修会閉会式を行い、天津の子どもたちからは貝殻のプレゼントをいただきました。
天津っ子たちは、『また来てね~!!』と、手を振って送り出してくださり、その声を聞きながら名残惜しくも天津わかしお学校を離れました。
帰りのバスの中では、各校PTA会長による活発な意見交換が交わされました。
『親に「行かされている」という偏見を持っていたが、子どもたちが意欲的に健康改善に取り組んでいることが分かった』
『このような自然環境豊かなところでのびのびと過ごせる、とても素晴らしい取り組みだ』
『テレビゲームの無い環境でも、こんなに子どもたちが楽しそうにイキイキと過ごしているなんて』
そして、皆さん口をそろえて
『もっと多くの人にこの学校を知ってもらいたい』
とおっしゃっていました。
各校PTA会長は、この研修会で身をもって感じたことを各々のPTA会員の皆様にお伝えしたい!と希望を持って、無事研修会は終了しました。
12月には天津わかしお学校とのオンライン交流会も開催予定です。
天津わかしお学校にご興味があるPTA会員の方々は、ぜひご参加ください。