「バーティミアス」
作:ジョナサン・ストラウド(イギリス)
現在、おおよそ半月に1冊の本を読んでいますが、まず洋物は読みません。「理由は?」と問われると、「登場人物の名前や地名を覚えられないから…」です。またSF物を始め、魔法物、ファンタジー物も読みません。理由は、「魔法を覚えられないから…」「第一、私がファンタジーと対極にいるから…」です。
そんな中、将来子どもたちが見るかな?と思い、「バーティミアス サマルカンドの秘宝」を手にしました。主人公は5010歳のバーティミアスという妖霊。権力志向の強い野心家の少年 ナサニエルが一流魔術師に恥をかかされ、その仕返しとして狡猾で毒舌ばかり吐くバーティミアスを召喚します。第1部作ではアイテムをめぐって、ナサニエルとバーティミアスの奇妙なコンビで、魔術師との生死をかけた戦いとなっていきます。
その続編となる「ゴーレムの眼」「プトレマイオスの門」と続きます。ナサニエルが少年から青年へとなるに従い政府のエリートへと成長を遂げて行きますが、嫌な性格へとなっていきます。が、バーティミアスと深い絆を築いていき、最後はナサニエルの自己犠牲で感動的な終末となります。
ハリーポッターと同レベルくらいですので、中学生や読書好きな高学年生には読ませてみたい本です。
船渡小 森 剛