パレスチナ 新版広河 隆一著
中東の火薬庫シナイ半島。流血のパレスチナとイスラエルの対立の構図、しいて言えば二千数百年前から始まったアラーとエホバ、アラブとユダヤの対立の歴史を理解するのに非常に役に立つ一冊である。
フォトジャーナリストとして活躍する筆者が数度にわたる現地取材から抽出した生々しいリポートと写真の数々は、今そこで起こっている紛れも無い真実をニュートラルな立場から俯瞰している。
小国同士の対立の歴史は、そのまま大国の無意味なエゴの対立の歴史なのだと理解できる。
上板橋小 浅川 英治