板橋区立小学校PTA連合会

会長の100冊読書(49)『子どもたちを放射能から守るために』

子どもたちを放射能から守るために

菅谷 昭 著

 

菅谷さんは、長野県松本市の現在の市長さんですが、医師としてチェルノブイリ原子力発電所の事故の後、現地へ何度も医療支援に行かれていた方です。

私も、大学時代に原子力発電所の事故について、あるいは放射線の人体に与える影響等について学んでおりました。

その観点で、世の中に出回っている本や、あるいは、番組などを見ると、非常に偏っているように感じています。

実際にはわかっていないことを安全であるかのように喧伝したり、非科学的な例証で安全であるかのようなミスリーディングをしたりと。

そんな中で、本書は、非常に正確な記述の本であると思います。何がわかっていて、何がわかっていないのか、何を心配すべきか、など、本当のことが書かれていると思います。

机の上の論理をかざしている物理学者よりも、チェルノブイリで医療に当たった経験者の言葉を、子を持つ親としては信じるのは当然でしょうかね。

板四小 上田

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